2011年10月15日土曜日

【アニメ】たまゆら_#1_わたしのはじまりの町、なので

【たまゆら概要】
  竹原の街へ高校入学と共に転校してきた楓(ふう)と、旧友の「かおる」、新しい友達「のりえ」「麻音」の四人の日常生活を描くアニメ。主人公のふうは父の遺したカメラを片手にその時、その場所、その気持ちをフィルムに収める。ふわふわと幸せな気持ちの時に写真に写る、小さな光の子供達、それが――たまゆら(公式サイト)。あなたの写真にもきっと写っているはず!



【キーパーソン】
ふぅ:主人公(CV:竹達彩奈_ブログ)
ちひろ:主人公の親友(CV:寿美菜子_ブログ)


【第一話で表現した事】
・たまゆらの存在
  開始早々にたまゆらの話題、それが写真に写るものであるとも説明描写があります。タイトルの意味がわかりどんな内容か想像しやすくなり、視聴者は自然と写真やカメラに目が行くようになります。

・ちひろの献身
  と言っても過言ではないふぅへの優しさ。ふぅがカメラや父親的なものを見て悲しい気持ちにならないために色々としてくれます。これは第二話へと受け繋がれる「心」なので見逃せません。ふぅを広場から連れ出すなど、その場しのぎで根本的な解決でない所がまた中学生らしさを感じさせます。ふぅが泣いてしまう分までちひろが泣いてくれる、そんな面も見せてくれます。

・カメラへの思い
  ふぅのお父さんが残してくれたカメラや写真はその死と引き替えに全て悲しい色に染まっていた。見たくないと思っていたそれを弟がひっぱり出して見ていた事がきっかけで目にしてしまう。時の経過が今まで写真から読み取れなかったもの「シャッターを切った時の父親の気持ち」がなんとなくわかるようになる(心情推理)。カメラ写真への認識が「悲しいもの」から、「楽しい大切な時間を残すもの」へと変わる。ここからカメラと歩む、ふぅのたまゆら物語スタートです。

・ふぅの性格の1つ(大胆さ)
  引っ越しを簡単に決めてしまう大胆さを持つ母親。そんな母親の血を受けつぐふぅはその大胆さが物事の決定にではなく、カメラとの行動に現れています。大胆なアングル、どんな絵でもとりあえずシャッターを押してみる。そんな様子も表現されています。この大胆さ(性格)はちひろから「ふぅちゃん……大胆!」と指摘され表面化。この性格が今後の展開にどう影響するのか気になります。ちなみに第二話では違ったふぅの一面を見せてくれます。

・ちひろのプレゼント
  ちひろの持つ技能、洋裁。これを使って彼女はたくさんの独創的なぬいぐるみを作ってくれました。ふぅの自室にたくさん置いてある描写があるので、ぬいぐるみのプレゼントは引っ越し前が初めてではない様子。ちひろはプレゼントしたぬいぐるみ達に技能を持たせます。「燃える心」「時間厳守」「疲れを癒す」「道に迷わない」「とにかく安心?」どれもちひろから見た風にとっての大切な要素を添えてくれたのでしょう。

・電車
「この景色、お父さんの写真にあった」過去の記憶と写真、瞳に映る景色との一致。そして思い出すお父さんとの時間。悲しくもあるけれど、しっかりと残っていた思い。
  お父さんと多くの時間を過ごした竹原の街へ行く手前、ふぅの思いが車や新幹線でなくじっくりと風景を堪能できる電車にて表現されています。
  宣伝企画に電車にまつわるイベントも行っていたので、「電車」が今後一つのキーワードになっていくのかもしれません。

・引っ越し。電車を降りて、かおとの再開
  昔の友達とまたあのときのように仲良くしてもらえるか。そんな心思いのふぅ。真っ暗なホームからまぶしいくらいに明るい出口に出て、彼女を待ち受けたのは。
  「お帰りなさい」と書かれたタイル。
  「おかえり」顔を上げると、ふぅを呼ぶかおの姿。
  竹原への不安や悲しい気持ちを吹き飛ばし、きっと上手くやっていけそうだと思わせてくれます。

・制服の変わったちひろの一枚絵
  登場人物が中学生から高校生になった事を演出しています。第二話から高校生編であると視聴者に思わせてくれました。高校の制服はまた別のものかもしれません。


【忙しい人のための第一話ストーリーまとめ】
  設定は高校生とありますがまだまだ中学生の感覚が抜けない女の子達の話。第一話は主人公の沢渡風(呼称:ふぅ、ふぅにゃん、ぽた)がお父さんと過ごした竹原の街へ引っ越す事になる流れを、当時の友人である三次ちひろと共に表現しています。第一話では中学時代の回想が中心です。
  主人公ふぅの親友ちひろはふぅへ献身的な姿勢を見せます。ふぅは幼くして父を亡くし、父の好きだったカメラや写真を全部封印してしまいました。悲しい気持ちになるからと。ふぅがそんな悲しい気持ちになる事を回避するために、ちひろはふぅの目線をそこから逸らさせます。
  弟が開いていたアルバムがきっかけで目を背けていたカメラや写真へ興味を持つようになります。お父さんが残してくれたカメラを手に写真を撮りまくります。ここからたまゆら物語がスタート。
  突然ふぅの引っ越しが決まり、夕暮れの公園でちひろから色々なプレゼントをもらいます。(ちょっと駆け足気味)
  竹原の街へ。
  電車の中でお父さんとの時間を思い出し、竹原では更にたくさんお父さんを思い出し、その名残を見聞きするのだろうと視聴者に思わせます。
  仲良しだったかおとの再開。足下のタイルに書かれた「お帰りなさい」の文字と旧友であるかおのセリフ「おかえり」がシンクロし、昔お父さんと過ごした竹原の街へ帰ってきたふぅの目から涙。


【個人的な感想】
  導入部分からたまゆらはカメラにまつわる話なんだなと素直に感じられました。アニメ放送前に作られたOVAの方で物語の雰囲気を知っていたのですが、なぜ主人公のふぅがカメラに没頭しているのか。亡くなった父とカメラと写真、そしてちひろの存在が一つに繋がり、理由を納得。ふぅへの思い入れがいっそう強くなりました。お父さんからは思い出を授かり、お母さんからは性格面を授かったのかなと家族関係をしんみりと感じさせます。
  舞台は瀬戸内海に面する広島県。岡崎のりえ役の井口さんのラジオで聞く限りですが、地元の方々から厚い協力を頂いているそうです。打ち上げなども楽しかったと何度も話をしてました。OVAを全部買った人限定のイベントが広島で開かれたりとアニメ放送前のOVAの段階でファンとの交流も多くあったそうです。Webラジオもアニメ放送に伴い始まっています。
  第二話で高校時代に移り、どう交友関係を広げていくのか。期待が止まらない、なので。

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