2011年10月16日日曜日

【アニメ】たまゆら_#2_やさしい香りに包まれた日、なので

【たまゆら第二話概要】
お父さんの残してくれたカメラと写真、それに込められたたくさんの気持ち。
ちひろちゃんの思いやりがふうを助け、そしてその思いは人へ人へと伝わっていく。
ふうの事、おとうさんの事。気にかけてくれていた人は、たくさんたくさんいた、なので。




【キーパーソン】
ふぅ:主人公(CV:竹達彩菜_ブログ)
かお:ふぅの旧友(CV:阿澄佳奈_ブログ)
のりえ:高校からの友達(CV:井口裕香_ラジオA&G公式)
麻音:高校からの友達、口笛(CV:儀武ゆう子_ブログ)
先生:ふぅとかおのクラスの担任、第二話の軸。
さよみ:かおの姉、第二話の主キャラ。(CV:大原さやか_公式)


【第二話で表現した事】
・高校生活の始まり
主人公のふぅ、旧友の「かお」に「のりえ」「麻音」を加えた四人組が通学するシーン。
ふぅは相変わらずカメラ好きである事を示すために、色々な写真を撮っているカット。それにしてもこの女、ノリノリである。
ふぅの口癖(キャラ立ち)がナレーション限定で入ってくる。語尾に「なので」。高町なのは⌒*(・∀・)*⌒を連想…しないですね。
時系列的には竹原に帰ってきてから一ヶ月後。新しい友達である「のりえ」、「麻音」に対して少し距離が縮んだ様子を表す。カメラに一生懸命なふぅに対し気を利かせ、麻音が自転車を押してきてくれるシーンもある。

・学校 ~ふぅの立ち位置とウザイ先生~
教室でのふぅの様子、同じクラスの「かお」
ふぅが人見知り気味であるのを表すのに、クラスメイトに話しかけられるシーン。もちろんしどろもどろして上手く話せない、それをカバーしてくれるかおの存在。

広島ネタのギャグを混ぜて話すウザキャラの先生が登場する。この先生の持ち味を生かす話が第二話の半分を占める。
関東在住の筆者には1つもわからない広島ネタではあるが、話すたびにウザイ先生である事は読み取れる…。ウザキャラは井口さん演じる「のりえ」かと思いきやライバル登場。

・屋上
顔を写さず、バストから足先、地べたに置かれた食べかけのお弁当が映し出される。話し声からふぅ達四人組である事がわかる。そんなカットから始まるお昼休みの屋上シーン。ただダラダラとカメラを回さずに、一端顔を映さない事で起伏をつけるための演出と思われる。
ここでも例のウザ先生が乱入してくる。この先生は「のりえ」と「麻音」の担任では無いが「桜田(麻音)はもっとはっきりたくさんしゃべるように!」などと生徒の事をよく知っている一面が表現される。これは後半部分のさよみ(かおの姉)によって深みが出る伏線。

・帰り道
ふぅの提案でふぅのおばあちゃんのデザート試食会に四人で参加する事に。各キャラ毎の趣味が少しずつ表に出てくる。かおはポプリ好き。

・日の丸美術館
ふぅのカメラフィルムはここで現像される。人の良い店主、ややエロい。それにつっこみを入れるかおに、「あはは^^;」と乾いた笑いを返すふぅはエロトークへの免疫があまり無い様子。

・置物
美術館からcafeたまゆらでの試食会への繋ぎに郷土溢れる置物が2カット。これらは少し後に出てくる竹まつりへと繋がっていくための導入。cafeたまゆら二階にも郷土品や独特の家具が置かれている。おそらく広島関連の物だと思われる。地域感に富んだ作品である事がここでも読み取れる。

・cafeたまゆら ~のりえは一人っ子?~
さりげなく竹に書かれた「cafeたまゆら」の文字。後々出てくる竹まつりに関連づけて素材が竹なのかもしれない。
おばあちゃんがパイを出す。のりえはそれに対しお菓子用語である「メレンゲ」を使ったセリフがあり、それに続きレシピをおばあちゃんに聞くシーンがある。ここでのりえの趣味はお菓子作りである事が演出される。のりえからふぅの弟への愛玩心も表れる。通りすがりの犬を見て女子高校生が反射的に言う「かわいい~」とは違い、ショタコンを連想させるかわいがりっぷり。しかし過度な愛情演出は無く、単にかわいがっているのがわかる程度。

「かお」の両親があまり家に居なく、「かお」の姉である「さよみ」も家を外しがちである事が演出される。それを知った「ふぅ」は「かお」が寂しい気持ちにならないよう、お泊まり会を提案する。
それに対しのりえ「これでもう寂しくないぞっ、かおたん!」のセリフ。ちゃちゃを入れる「のりえ」と、事実を指摘されやや恥ずかしがる「かお」
ふぅの持つ人を思いやれる心は、中学時代の友人であるちひろからもらったものである。人との繋がりが出てイイハナシダー

「ふぅの弟をかわいがる」「一人は寂しい事を自然に指摘する」以上二点の演出から、兄弟に対して表面的な思い入れの強い「のりえ」を演出。行動の根底には一人っ子である事が関連していると推測できる。お兄ちゃんがいました。

お泊まり会の場所を提供してくれるおばあちゃん。優しい様子が演出される。お風呂を用意してくれたりと気遣いが見られる。

・お泊まり会 ~トラブル発生~
普通に始まって普通に終わるありがちなお泊まり会で終わらせない、「かお」が不意のお手伝いを頼まれて来られなくなる。
ならばそのお手伝いを3人が協力し、かおが来られるように手伝おうという「ふぅ」の発案。それに対し躊躇する様子もなく同意する「のりえ」と「麻音」。友達に想われている「かお」がここでも表現される。


・お手伝い消化
お手伝いの依頼人は先生、色恋沙汰が関連している事が演出される。内容は近日行われる竹まつりの準備。なぜ「かお」に依頼したのか、その理由は後に「かお」の姉である「さよみ」から指摘される。


・お泊まり会 ~夜~
お泊まり会のために色々と持ち寄っている事で楽しみにしている4人の様子が描かれる。
「かお」の姉「さよみ」がこれに乱入。高校の先輩でもある「さよみ」、例のウザイ先生の事を語る。
「ウザイけど、担当じゃないクラスの子の事も良く見ている」
「かおに竹祭りの手伝いをさせたのは、家で一人の時間が多いのでそれを紛らわせるため」の二点。先生の持つ良い面が4人の生活からにじみ出て「先生=実は良い人」という意識が根付き先生のキャラが確立していく。


・お泊まり会 ~深夜~
「さゆみ」が「ふぅ」のアルバムを見ている音で「ふぅ」は目が覚める。
「さゆみ」によって、「ふぅ」の父が死んでからかおがふぅの事を心配していた様子、「ふぅ」のお父さんとの思い出が語られる。第二話のメインキャラクターである「さゆみ」が語り部としての役目を終える。


【忙しい人のための第二話まとめ】
ちひろちゃんがふうを思いやってくれた心は、ふうの中にしっかりと宿っていた。
両親が家を離れがちで、お姉ちゃんも研究室に籠もりっぱなし。そんなかおを思いやり、ふうはお泊まり会を提案する。
しかし楽しい事続きではなく、かおが来れなくなってしまう。
かおの見舞われたトラブル(人形作り)を助けるべく、ふう真音のりえの三人は動く。
先生の内面を描き少しだけ深みが出る。(豆知識:先生はお好み焼き屋の店員が好き)
お泊まり会にかお姉乱入。先生の良さを語る。先輩的な人が語り、先生は良い人! と感情移入。
かお姉の快進撃は続く。
かお姉はかおの事も語る。ふうが来てくれてよかった、かおも心配してたんだよ。->かおはよい子!
お父さんとの思い出も語る。->お父さんいい人

年上の先輩的存在の人、かお姉は全て見ていた。ふうがどんな気持ちだったからもわかっていた。
ふうがお父さんの残してくれた物にしっかりと向き合えて幸せ。(一話の改心の影響がここに出る)



【感想】
一話で出た「ちひろ」の持つ優しさがしっかりとふぅの中に宿っていた点が好きでした。人と人との暖かな繋がりを感じます。優しい心は人を通して広がっていくんだなと。
友達にたくさん思われている「かお」は幸せですね。かおの抱える生活環境を第二話で見ることが出来ました。他のヒロインの「のりえ」「麻音」の話もこれに続いて見たいです。
ただ事実をそのまま表現するのでなく、中間に人を挟んでいます。第二話ではその役目をかおの姉が務めていました。先生も良い人ってだけでなくウザさや恋愛がらみの悩みを演出することで、より人間っぽさが出て現実感を感じました。
2chでは「麻音」が口笛で返事をする事を嫌う意見も見られました。確かに頻出すると生理的に嫌な感じになりますが、適度なアクセントとして用いられるなら魅力的ですね。普通に返事をする時と口笛で返すときの心境の違いに注目したいです。

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