2011年11月11日金曜日

【アニメ】たまゆら_#5_ちひろちゃんがきてくれたよ!なので

【概要】
竹原に遊びに来る事になったちひろ。
転校した先でしっかり友達を作れているふぅ。
残されたちひろ、新しい生活地、高校では……。

ちひろ「友達作るのって難しいなっ」



友達ってどうしたら作れるの?僕は友達が少ない!たまゆら第五話、始まります!




【表現した事】
・ちひろが竹原の街にやってくる
ちひろは竹原(けはら)駅と間違えて忠海(だのうみ)駅で降りてしまう。
これが二つの物語へ繋がりを見せてくれます。


1つ目はかお姉の引率により、この忠海駅の辺りまで再び散歩する流れ。
 (物語と関連づけて複数回この名を出す事で視聴者にとって忠海がただの地名にならないように。竹原からの距離も示し、より印象強く)
邪推ですが、もしかしたら関連する情報があるほど記憶に残りやすい、という法則を元にしているのかもしれません。

ふぅ祖母「こちらはお母さんが昔お世話になったツーリングクラブの皆さんよ」
2つ目はちひろをふぅママが迎えにバイクで行く流れ。
ふぅママは若い頃バイクツーリングをしていたようでその昔の友達が来ています。
何年経っても友達は友達のままであると、メインテーマに添えるように弱めの演出。

ふぅが乗り物の写真を初めて撮ります。cafeたまゆら前に置いてあったバイクですね。
右の男性、ゲイ(受け)っぽいですね。デブが攻めかな。


・ふぅの家 ちひろと夕飯 一泊
ちひろの好きなタコが夕飯に。ふぅ、ふぅママの気遣いが見られます。おいしそうに食べるちひろに、弟は広島菜(通販サイトへ)という物を出してきます。地域特産品でしょうか、ご当地アニメの色が見えます。これはどんな味がするのでしょうか??水菜っぽいので浅漬けや醤油が合いそうですね。

ふぅ「ちひろちゃん、明日かおるちゃんやみんなに紹介するね」
次の日へと繋がる地味に大切な一言。


・のりえ達と初対面
のりえ達に、ストレートに近づけないちひろ。ちひろのコミュニケーション苦手キャラがじわじわ立ってきます。
第五話のテーマへ向けて物語りがどんどん進行。
こう君大好きのりえちゃん。
アホな部分を見せて安心させた所でちひろに近づいた……?!
こいつ! できる!!?
「いつからアホキャラだと錯覚していた」


・のりえ達とお好み焼き
お好み焼き。熱く、肉焦がす鉄板を前に、ヘラのような物で食べます。広島ではこれが一般的な食事方法なのでしょうか。
困惑するちひろにかおが助け船を出してくれます。しっかり者キャラのかお。


ふぅの袖をひっぱるちひろ
小動物系? ダイレクトな意思表示が苦手。そんな匂いを漂わせます。

竹原では「ぽって」、ちひろの街では「ふぅにゃん」
あだ名の違い。
話をかき混ぜてくれるのりえによって、なぜふぅにゃんと呼ばれていたのか問われ、あだ名の由来が話される。


ふぅ「ちひろちゃんも私も、お友達作るの下手だったので」
のりえ「おー。ぴったりの場所があるじゃん!」
ここで第五話のテーマ「友達の作り方」の輪郭がはっきりと見えました。

・おかがえ地蔵
のりえ「お願い事をしながらお地蔵さんを抱えて、思ったよりざっくり軽かったらその願いが叶うって言われてるのだよ」
ちひろ「お、重い…」
のりえ「そ、そうだよねー。石だもんねっ」
どうやら願いは叶わぬ様子。ここで嘘でも軽い振りをしたり、わざととても重い振りをしたりとユーモアがあっても良いものですが、友達作りが下手なちひろは真面目に返答してしまいます。
私個人としてはこういう子もまた魅力を感じますが、一般的にはつまらない人と認知されてしまうのでしょうか。
のりえとかおの提案で美味しい物を、高い所で食べる事に。


・神社
OVAでも見たような神社。街を見下ろせる高い位置にあるようです。
綺麗な風景を見てもテンションが上がらなかったちひろですが、桃猫様を見つけてテンションアップ。
のりえによってちひろの心の動きが語られます(1回目)
のりえ「めっちゃテンションあがってるよ」
ちひろはかわいい物が好きであるとアピール。
(麻音とのマスコット話、マスコットの贈り物への繋ぎ)


・かお姉登場
のりえ「良い感じにテンション上がってきましたー!このまま一気にクライマックスへ-!」
かお姉「さぁみんなでくらたきさん行って、みんなでテンションあーっぷ」
かお「黒滝山!?」
無茶振り担当のかお姉によりちひろが間違えて降りた忠海まで歩く事に。どれくらい遠いいのか、広島を知らない視聴者には検討付きませんがキャラ達の反応によってその距離が示されます。作中では3時間といくらかかけて登山口へ辿り着きました。


・休憩所 交流
ピエロ的存在であるのりえがふぅ弟にちょっかいを出す所から、ちひろと彼女たちの交流が始まります。
麻音はとりあえず身に付けている物から話題をつくり、奇妙なマスコット話から口笛の話へ。


・黒滝山 登山入り口休憩所
ちひろ「友達作るのって難しいな」
ここでちひろの悩みが暴露。
麻音「私も苦手、友達作るの」
ふぅ「わたしもっ」
かお「ん~誰か話しかけてくる子とかいないの?」
ちひろ「同じクラスにぶゆすけの事、あ。この子ぶゆすけっていうんだけど」ぬいぐるみをみせる
「かわいいねっていう子がいて」
のりえ「うんうん、それで?」

「友達を作るのが苦手」という点に同意する者、助け船を出しちひろの情報を聞き出す者、一心に話を聞こうとする者。
出会ってからの時間の長さなんて関係ないです。
かお「私達も、ちひろちゃんの友達だよ」

「マスコットの話を振ってくれた子に話しかけてみるね」という事でちひろの根本的な悩みも解決し一件落着。

最後に、ちひろが作ってきたマスコットをみんなに配ります。
ちひろなりのプレゼントを用意していたのですね、いつ渡したら良いか戸惑っていたのでしょうか。もしかしたら最初にお好み焼き屋の前で会った時、ちひろがオドついていたのはこれを渡そうとしていたからかもしれませんね。

・お別れ 竹原駅
ちひろ「私、ふぅにょんに友達が出来たって聞いて、ほんとはちょっと寂しかったの。でも、今はもう!」

ふぅナレ「遠く離れていても、何年過ぎ去っても、ずっと友達」
「あのとき、あの場所で会ったことは、消えたりはしないので」
「そして、これから出会う人とも思い出に向かってアグレッシブにね!」


ちひろのダメな部分を最後に見せてきました。
これがなかったらきれい事だらけの青春物語だったのかもしれません。汚い一面を見るところでちひろというキャラにリアルな人間味が増しました。


【感想】
第五話はいきなりOPからスタート。ちひろが竹原に来る導入シーンが、どうしても少し長いからでしょうか。確かな答えが持てません、なんでだろう??
ちひろの悩みでもあり、ふぅの悩みでもあり、麻音の悩みでもある「友達の作り方」がテーマに。ふぅママの古いバイク友達、ちひろが竹原に遊びに来る話を通しこのテーマが伝わってきました。「気づいたら落ちているのが初恋」みたいな流れでもありましたが、ちひろの「今度話しかけてみる」にもあるように、待っているのでなくまずは自分から動かなければいけないね。と再認識させられる話でした。

涙のスイッチ。
泣き虫なちひろの事を心配するのりえちゃんが所々見えています。みなさんは何回見つかりましたか?

今日立ち読みした雑誌"SPOON"に、アニメ「けいおん!」の監督である山田さんへのインタビューにあったのですが「キャラ1人1人にも味があるが個人行動というより、5人でけいおん!である。5人が部室でお茶を飲んでいるような雰囲気がけいおん!らしさなのかもしれない」みたいな文がありこれはたまゆらにも言える事なんじゃないかなと思いました。
1人1人がワンマンで物語を展開し、集められたように登場人物がたまたま4人いるのではなく、4人みんなで物語を作っていく話なんだなと強く思いました。

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